Slingshotrifle

総まとめ 鳩の駆除方法について

家のベランダや玄関に鳩が棲み付いていて、地面がフンだらけ・・・衛生的にも精神的にもなんとかしたい。

そう考えている方のために、この記事では鳩の駆除方法について徹底解説していきます。

”駆除”と聞くとまず鳩を殺害することを連想するかもしれませんが、後述する鳥獣保護法との関係で、後述する1種類を除いて鳩を殺傷することは法律で禁止されています。つまり、鳩を”駆除する”とは、鳩をその場所から追い払い、以降そこに棲みつかなくなるような対策を施すことを意味し、決して殺傷することではありません。

この記事では鳩の駆除に関する知識をまとめておりますので、鳩の被害にお困りの方は是非参考にしてください。

鳩はどこに棲みつくのか。注意すべき場所と棲みつく原因について

鳩は様々なところに棲みつきますが、好む場所には傾向があり、それを知ることで事前に効果的な対策を打つことができます。以下、具体的にどこに棲みつきやすいのか、その解説をしていきます。

鳩の好む場所

鳩は巣を作りそこで生活するため、その巣作りの場所として暗所や物影を選ぶ習性があります。雨風などのあらゆる天候から巣を守り、天敵である猫やカラスからも身を守る事ができる最適な場所が、鳩にとっては棲みやすい場所になります。

また、水分補給のため、水周りを好む傾向もあります。

さらに、他の動物でいうマーキングと同じように、フンをそのままにしておくと、鳩はその強い帰巣本能に従い同じ場所に戻ってくる習性を持っています。そのため、地面にこびりついたフンはいち早く掃除する必要があると言えます。

こんなところに棲みつきやすい、その具体例

・マンション、アパート、団地等の階段の天井の縁

・ベランダの下、屋根の縁

・天井の裏

・屋根や軒下の隙間

・室外機の裏

・太陽光パネル

棲みついた鳩による被害

鳩被害2

鳩被害 1

引用元:https://www.fujinaga810.co.jp/blog/393、https://www.hatotaisaku.jp/guide/1887/

鳩が棲みつくことによる被害は物理的なものから精神的なものまで様々なものがあります。それぞれどの程度の被害があるのか、以下解説していきます。

その場所の美観が損なわれる

鳩が棲みつくことにより、大量の鳩のフンで地面が真っ白になってしまっているのを、誰しも一度は見た事があるかと思います。

家のベランダに鳩のフンがビッチリこびりついていたら・・・・想像するだけでもゾッとします。ベランダに棲みついてしまうと、フンで汚れてしまう心配から洗濯物を干すことができなくなり、また、雨樋や排水溝に糞が詰まってしまったりと、徐々に日常生活にも支障をきたすようにもなります。

また、マンションなどでは、その美観、風致を売りにして販売、賃貸しているところもあるため、そこに鳩が棲みついてしまった場合、大量の鳩のフンによってその美観、風致が損なわれ、さらにはフンの強烈な臭いによる不快感で誰もそこに住まなくなってしまうという経済的な損害も考えられます。

同様に商業施設や食品工場、倉庫など一定以上の美観や清潔さを求められる場所では、商品にフンが付く事で大きな経済的損害が生じることにもつながるでしょう。

ハトのフンによる金属の腐食も、よく言われる鳩のフンによる損害の一つです。鳩のフンは強酸性のため、ベランダの金属部分などに鳩が大量かつ長時間糞をし続けると、金属が変色したり腐食してしまう場合があります。

精神的なストレスの増加

地面や看板、壁などの目に見える生活空間が汚染されることによって、衛生面への影響だけではなく精神的にも負担がかかることになるでしょう。

鳩のフンは、湿っていても乾いていてもかなりの悪臭です。夏の高温時は、熱による反応でさらに強い悪臭を放ちます。フンを放置するとどんどん堆積していき、その場所だけではなく周辺にも悪臭が漂うようになってしまうでしょう。

また、ベランダに鳩がいることで、早朝や夜間に頻繁に鳴くようになり、飛び立つときのバサバサという羽音や動き回る鳩の足音で、居住者の睡眠を妨げることにもなります。その結果、強いストレスの原因に繋がります。

特に、鳩アレルギーの方や、鳥嫌いの方にとっては、鳩がいることへの恐怖で窓を開けることすらできなくなってしまいます。

衛生面、健康面への影響

鳩自体やそのフンから、様々な感染症に罹ってしまったり、アレルギー症状を引き起こしてしまったりもします。乾燥した糞が空気中に飛散し、それを吸い込むことで人間にも感染するため、注意が必要です。

また、鳩は寄生虫を持っている場合があり、その寄生虫が原因で病気につながる可能性もあることから、特に小さなお子様やご高齢の方がいる家庭では注意が必要です。

鳩の種類と生態についてドバトとキジバト

ドバト 駆除キジバト 駆除

引用元:https://www.advan-group.co.jp/times/nihon_hato_syurui/

私たちに被害をもたらしやすい鳩の種類は、大きく分けると「ドバト」と「キジバト」の2種類に絞られます。両者でその特徴が違うため、以下比較して確認してみましょう。

両鳩の比較

 

ドバトキジバト
見た目・くちばしの付け根に白いコブがある。

・首に縞模様がない

・羽根が鱗模様

・くちばしの付け根に白いコブがない。

・首に縞模様がある。

・羽根が鱗模様

生息地全国的に生息するが、主に都市部から生息地を拡大したため、公園や住宅地、田畑などの主に人の手が入った場所に数多く生息している。全国的に生息するが、主に山地から生息地を拡大したため、ドバトの生息域に加え、山地や森林など自然豊かな場所にも生息している。
その他一般的に群れで行動するドバトは、元々家禽だったこともあり、人間に対する警戒心がそこまで高くありません。人の多い場所では足元までやって来ることもあり、公園などで餌付けされているハトや、電線などにびっしりと止まっている群れはほとんどがドバトです。キジバトは1羽または数羽で行動しています。ただし、冬でエサの少ない時期には田んぼなどで群れているキジバトが見られることもあります。

鳩の駆除に関する鳥獣保護法について

鳩だけではなく、害獣を駆除する際には鳥獣保護法について理解しておく必要があります。鳥獣保護法とは鳥や哺乳類などの一部の動物を捕獲・殺傷してはいけないということ定めた法律になります。鳩も鳥獣保護法の対象に含まれているため、被害を及ぼしている鳩はもちろんのこと、鳩の雛や卵の駆除も行うことはできません。勝手に個人で駆除した場合には1年以下の懲役、もしくは100万円以下の罰金が科せられるため、自信の判断で駆除する際には注意が必要です。

この法律により、鳩の”駆除”とは、家に来た鳩を追い払い、その後再び家に来ないようにすることが主目的であり、必然的に捕獲、殺傷するような駆除処方法は除外されます。

ただし、同じ鳩でもキジバトに関しては狩猟鳥獣と認められているため、一定の期間であれば鳥獣保護法の保護の対象から外れることになります。

具体的な鳩の駆除、撃退方法

鳩の駆除の方法には様々な種類のものがあります。環境や状況によって対策は使い分けるべきですが、どういった方法があるのか知らない方のために、具体的な駆除方法を解説していきます。

スリングショット/スリングライフル

最強のスリングショット

鳩の駆除方法には様々な種類のものが存在しますが、中でも確実性が高くおすすめの駆除方法は、スリングショット/スリングライフルによる直接的な鳩の駆除になります。

免許不要で、狩猟気分を味わいながら誰でも簡単かつ確実に鳩を駆除することができますが、前述のようにドバトの駆除は鳥獣保護法に触れるため、キジバトかドバトかの識別を確実に行ってから駆除する事が必要になります。

スリングライフルはスコープ搭載で射程も長く、通常のスリングショットの4倍程度の威力が出るため、確実に鳩を駆除できるのでお勧めですが多少値段が張ります。予算があまりない方は、練習をする必要がありますがこちらの狩猟用のスリングショットをお勧めいたします。

スリングショットについてはこちらのスリングショットのページでスリングショットに関しての全ての知識を学ぶことができます。

鳩にレーザーポインターを使用する

目のいい動物である鳩にレーザーポインターを直接当てることで、効果的に鳩をその場所から追い出すことができます。誰でも簡単に追い出すことができる上、レーザーポインター自体も簡単に手に入りますが、直接光を鳩に当てる必要があるため、常に鳩を見張りをする必要があります。継続的な方法には向いていないため、他の対策と併用することをおおすすめします。

その他の鳩撃退方法

以上の2種類の駆除方法がおすすめの方法となりますが、他にも直接的なもの、間接的なもの含め様々な対策があります。それぞれその特徴を解説していきます。

エアガンを使用する

害獣駆除用のエアガンの威力では、弾を頭部に直接当てる事ができれば脳震盪を起させることも可能ですが、確実な殺傷は難しいでしょう。殺傷を主目的とせず、追い払うという目的であれば、鳩に近づく事なく追い払う事ができるという点で、おすすめの撃退方法になります。エアガンは、鳩の追い払い以外にも猿撃退グッズとして使用されているため比較的人気な対策方法といえます。

忌避剤、スプレー、ジェル等の使用

そもそもその場所に寄せ付けさせないという意味では忌避剤の使用がおすすめです。鳩が嫌がる臭いを発する専用のスプレーもあるので、棲みついている場所に散布するだけで鳩がよりつかなくなります。ただし、鳩がスプレーの臭いに慣れてしまうと効果が薄くなるため、他の対策と併用して行うことをおすすめします。

剣山(防鳥)ピンの設置

鳩が棲みつきやすい場所に剣山を設置すれば、鳩はその場所に巣を作ることができなくなります。鳩が棲みつく前に対策できるため、事前にできる対策として効果を発揮しやすい方法であると言えます。

市販している鳥除けの金属製の剣山であれば、それを設置するだけで対策ができるため、誰でも簡単に対策できるのが良いところになります。ただし、樹脂製の剣山を選択してしまうとすぐに素材が劣化してしまいその効果を十分に発揮できなくなってしまうため、なるべく金属製の剣山を選ぶようにしましょう。

防鳥ワイヤー、ネットの設置

鳩がベランダに侵入するのを防ぐために設置するネットになります。鳩が通り抜けられないくらい細かい編み目になっているため、事前の対策としては剣山を設置する方法と並んで効果の高い方法になります。

ただし、侵入するであろう箇所全体に設置する必要があるため、ネットの設置範囲が広くなってしまいがちな傾向にあります。設置する場所の広さを事前に調べておく事が必要になります。

電気ショック機器の設置

鳩専用の電気ショックは、鳩を殺傷する事が目的ではなく、びっくりさせてその場所から追い出すことを目的としています。そのため、鳩を殺傷するほどの強い電流は流れず、鳥獣保護法には抵触することはありません。

ただし、他の方法と比べて電気代がかかってしまうことを考えると、事前の対策としては忌避剤の使用や、剣山、ワイヤーの設置をまずは検討した方が良いでしょう。

1人での対応が難しい時には専門の業者への依頼も検討する

鳩の被害は全国各地で問題になっているため、鳩の習性や被害への対策を熟知した専門の業者が全国で活躍しています。

自分で駆除することに恐怖心や不安感を覚えたり、公共の場で被害に遭われた場合には、専門の業者に駆除を依頼した方が効率良く鳩の駆除を進めることができるでしょう。

それ専用の業務用の薬や機器を使用するため、個人ではできないくらい広範囲の対策を行うことも可能になります。

予算が合えば検討してみても良いでしょう。

鳩が巣を作っている場合

家に鳩が棲みついていると言っても、現状鳩がどのような状態なのかを把握する必要があります。鳩もすぐに巣を作りだすわけではなく、それまでにいくつかの段階があります。鳩がまだ巣を作らずに休憩したり巣を作る場所を探したりしている段階であれば早めの対策ができるので、対策よりもまずは現状把握をすることが大事になってきます。

休憩鳩

昼間、明るい時間帯に移動中の鳩が休憩をしている状態です。滞在時間は短く、すぐに移動します。ベランダや手すりなどに止まっている鳩がこの段階の鳩になります。この段階でもフンを放置すると、鳩自身が自分の臭いに反応して安心できる場所と認識し、戻ってきてしまいます。 フンを見つけたらすぐに掃除することを心がけましょう。

待機鳩

休憩状態の鳩のフンを放置しておくと、その場所を安心できる場所だと感じ、そこに巣を作るために適切な場所を探したり、仲間を待ったりする状態になります。滞在時間も長く、フンの量も増えるので、放置すると洗濯物などが汚れる恐れも出てきます。

ねぐら鳩

待機鳩が自分の巣を作るべき場所を見つけ、そこが外的から身を守れるかどうかを判断するため長時間滞在するようになります。日中だけでなく夜間にも姿を見かけるようになります。大量のフンと共に、騒音に悩まされるのもこの段階の鳩の特徴になります。この時点で既に縄張り意識が芽生えているため、巣を作る前に早急に駆除する必要があります。

巣作り鳩

ねぐら鳩をそのままにしておくと、寝床から巣を作り始めます。この段階まで行ってしまうと駆除するのは簡単ではなく、フンによる健康面での被害や、匂い、騒音などによる被疑の大きさもかなり大きなものになっているでしょう。場合によっては業者に駆除を依頼するような段階となります。

巣作り鳩の駆除方法

鳩の巣だけであれば撤去と掃除をすることで鳩の帰巣を阻止できるでしょう。ただし、巣には様々な菌やウイルスが潜んでいる可能性があるので、必ず手袋やマスクを着用して撤去を行なってください。匂いが残っていると鳩はその帰巣本能から戻ってきてしまうため、必ず匂いの除去を行うのが重要です。

もし巣の中に鳩や雛・卵がある場合、鳥獣保護法との抵触に気をつける必要があります。雛や卵に危害を加えてしまうと、法律により懲役や罰金などの刑罰が科せられてしまうため、専門の業者に駆除を依頼するようにしましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

鳩に関する被害で悩んでいる人は全国でも大勢いますが、その対策について適切な知識を有している人はそう多くはありません。この記事が鳩の被害に悩む方に少しでも役に立てば幸いです。

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