カラス対策グッズ比較17選|本当に効果のあるグッズはこれだ!

最近では都市部から農村まで、カラスによるゴミ荒らしや農作物への被害が深刻です。私の住む地域でも、早朝にゴミ袋が散乱していたり、庭の果実が食べられてしまったり、畑の堆肥用の生ごみが荒らされたりと困っていました。カラスは非常に賢く執念深い鳥で、一度エサ場と認識すると何度追い払っても戻ってきてしまいます。被害を減らすためには、効果的なカラス対策グッズを使って根気強く対処することが重要です。私自身、さまざまな対策グッズを試してきました。本記事では、実際に使った経験を交えながら、本当に効果があったと感じたカラス撃退グッズ17種類をカテゴリー別にご紹介します。

この記事は全て読むと30分程度かかります。

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カラス対策グッズの比較基準

カラス対策グッズと一口に言っても、「視覚」「音」「物理」「威嚇」「忌避剤」といった様々なタイプがあります。それぞれにメリット・デメリットや向き不向きがあり、短期、長期、費用、扱いやすさ、主観的なお勧め度でそれぞれのカラス対策グッズを評価しました。リンク先で各グッズの特徴を詳しく述べますので、自分の環境に合った対策の参考にしてください。

短期的効果 長期的効果 費用 扱いやすさ お勧め度 家/畑
反射テープ(カラスなぜ逃げる?) ★★★ ★★ ★★★★ ★★★★ ★★★ 畑向け
SARABAカラスくん(UVステッカー) ★★★ ★★ ★★★★ ★★★★ ★★★ 家向け
カラスバスター(UV発光プレート) ★★★★ ★★★ ★★★★ ★★★★ ★★★★ 家・畑両方
首振りフクロウ模型 ★★★ ★★★ ★★★ ★★ 家・畑両方
目玉風船 ★★ ★★★★ ★★★ ★★ 畑向け
大型カラス模型(死骸タイプ) ★★★ ★★★★ ★★★ ★★ 畑向け
ガードパワー R-100M4(電子音+超音波) ★★★★ ★★★ ★★ 畑向け
バードリペラー(超音波撃退器) ★★★★ ★★★★ 家向け(猫よけ)
防鳥爆音機 ★★★ ★★ ★★ 畑向け
防鳥ネット ★★★★ ★★★★ ★★★★ 家・畑両方
防鳥テグス(黒糸) ★★★★ ★★★ ★★★★ ★★★ ★★★★ 畑向け
とげとげシート ★★★★ ★★★★ ★★★ ★★ ★★★ 家向け
防鳥ワイヤー:ハトッパー ★★★ ★★★★ ★★★★ ★★★ ★★★★ 家向け
スリングショット/スリングライフル ★★★★ ★★★★ ★★★★ ★★★ ★★★★ 家・畑両方
エアソフトガン ★★★ ★★ ★★★★ ★★ 家・畑両方
レーザーポインター ★★ ★★★★ 家・畑両方
カラス忌避スプレー ★★ ★★★ ★★★★ 家向け

視覚で撃退するグッズ(6選)

視覚的な脅しでカラスを遠ざけるグッズは、カラスの優れた視力と警戒心を利用した対策です。実際に私もまず手軽な視覚グッズから試してみましたが、正しく設置すれば即効性が高いと感じました。ただし、しばらくするとカラスが慣れてしまうケースもあるため、定期的な配置換えや組み合わせがポイントです。それでは6つの視覚系アイテムを紹介します。

カラスなぜ逃げる?

カラスなぜ逃げる?

有名な反射テープ式のカラス避けグッズです。帯状のテープをねじって吊るすと、太陽光を受けてギラギラと乱反射する螺旋状の光が発生し、これをカラスが恐れて近寄らなくなります。私の家庭菜園ではビワの周囲に設置して使っていますが、カラスの食害は少なかったと思います。(何個かはやられましたが食痕からヒヨドリの可能性が高いと思いました)メーカーによれば、発売以来15年間で撃退率95%以上という実績を持ち、累計100万個以上売れているとのことです。それだけ多くの現場で効果が確認されているのでしょう。

メリット

  • 設置が簡単で使い回しもできる。
  • 光による威嚇なので、カラスを傷つけない安全な撃退法。
  • 耐久性も高く、丈夫なポリエステル素材のテープは屋外で3年以上効果を保つとも言われています。

デメリット

  • カラスが慣れやすい場合がある。

私の体感では2週間ほどで警戒心が薄れるカラスもいました。この商品は風があって揺れていないと効果があまりないとのことで、事実、風の当たらない木に囲われたエリアだと揺れないのでカラスがそのエリアの木の上に止まっているのを目撃しました。他の楽天での購入者レビューでも

「確かに効くけど1個では足りないので追加し、固定ではなく揺れるよう工夫しないとすぐ慣れて寄ってくる」

という声がありました。対策として私は時々テープの位置や高さを変え、風でよく動くよう調整しています。また広範囲に設置しないと1本では効果範囲が限られるため、カラス被害エリアには複数本設置が必要です。価格は1個あたり1,800円前後で少々高く、広い畑では数個~十数個と数を揃えるうちにコストがかかる点が気になります。それと端が風雨で切れやすいので耐久性があるとよいのかなというのが感想です。

効果・使用感

ビワ収穫時期に設置、どれくらい効果があるのか測定するために袋掛けをしないで置いておいたのですがカラスが食害をしているような様子はなかったので効果ありだと思いました。短期的な効果は抜群ですが、長期的にはカラスが環境に慣れる可能性があるため、配置換えや他のグッズとの併用をしています。

SARABAカラスくん

SARABAカラスくん

北海道発のユニークなステッカータイプ忌避剤です。一見ただの小さなシールですが、裏面に独自の発光成分「サポニン」が塗布されており、これが太陽光を吸収し、人には見えない紫外線を発射します。カラスの目には紫外線が見えるため、この光が視界を妨げ「ここは危険だ」と感じさせる仕組みです。私はこのSARABAカラスくんを家のベランダに設置しました。目の前に電線がありそこによく止まっていたカラスが設置後少なくなったので効果はありだと思います。使い方は、付属のシールをペットボトルやCDなどに貼り付け、それを吊るすだけ。小さなステッカーですが、カラスからよく見える場所に設置するのがコツです。

メリット

  • 人間には光が見えないので気にならない。

紫外線を利用したカラス対策グッズで、鳥にしか見えない光を発します。実際設置しても周囲からはシールが貼ってあるのがわかる程度で、景観を損ないません。私はベランダの手すりにペットボトルをぶら下げて貼りましたが、シール自体が小さいため目立ちません。

  • 使い方が簡単。

シールを貼るだけなのでお年寄りでも扱えますし、狭いベランダや家庭菜園でも省スペースです。効果持続も6~8ヶ月とされ、それなりに長持ちします。

デメリット

  • 効果に個体差がある。

Amazonレビューの平均評価は3.4/5と賛否両論で、「効いた!持続している」という人と「まったく効かない」という人が半々に分かれています。私自身も、確かに目の前の電線に止まるカラスは少なくなったと思いますが、完全にいなくなるわけではなく、数匹は止まって鳴いているので最強のカラス除けとまでは言えません。カラスの個体差によって効き目が異なるのかもしれません。

  • カラスに見える範囲がカバー範囲なので、広い場所では複数枚必要。

製品は2枚入りで約1,100円なので、ゴミ置き場なら3~4枚、家庭菜園なら5~8枚(3m間隔目安)とのこと。複数買うとなるとやや出費が痛いですが、背に腹は代えられませんね。なお、防水性はありますが貼り付け対象によっては強風で剥がれたり、経年劣化で色が薄れます。効果が切れるとシールの黄色が白っぽく変色するので、その場合は貼り替え時期です。

効果・使用感

短期的な効果は良いと思います。私の場合電線に止まるカラスがうるさくて試したのですが、止まるカラスは少なくなったものの完全にいなくなるわけではなかったので、ほかの対策も必要と感じました。一方、長期使用では慣れてしまうケースもあるようです。効果が薄くなってきたら貼り替えで再び寄り付かなくなるようなので(私は途中でほかの方法に変更)、効果が薄れたら追加購入や工夫をすれば持続可能だと思います。塗料が肝のようなので、塗料を販売してくれて、それを木などに直接塗れるようになると畑の対策にも簡単に使えそうだなと思います。

カラスバスター(UV発光プレート)

カラスバスター

「カラスバスター」はSARABAカラスくんよりも効果があったグッズだと思います。紫外線を活用する点でSARABAカラスくんと似ていますが、こちらは大きなプレート型で、太陽光を吸収して強力な紫外線を反射・発光する仕様です。プレート表面に加工された天然成分のサポニンエキス(ヒトデやホタテ由来)により、人には見えないまぶしい光を発し、カラスの目を刺激して混乱させるとのことです。私はSARABAカラスくんで完全にカラスがいなくならなかったのでこのプレートをベランダに吊り下げましたが、設置後すぐにカラスが電線に止まらなくなりました。その後ほとんど姿を見せなくなったので効果ありだと思います。

仕組みはSARABAカラスくんと全く同じなのに効果に違いが出たのは、SARABAカラスくんと比べて風でヒラヒラ動くような形状をしているので、その分カラスによりアピールできたのが原因だと思われます。

こちらの会社は15年以上の研究開発を経て特許取得済みとのことで、開発元も自信を持っている製品です。

メリット

  • SARABAカラスくんよりも若干大きいので広範囲をカバーできるのかな?

私の場合、ベランダの手すりに吊るして20メートルくらいの範囲の電線にはカラスは止まらなくなりました。

  • 設置が簡単。

この製品も日の当たる場所に吊るすだけなので手軽に設置できます。

デメリット

  • 価格がやや高めです。

プレート2枚で1,680円(140型 14cm×14cm)と、SARABAカラスくんよりも値段が高いです。3メートル間隔で設置と公式サイトに書かれており、場所によっては複数枚必要になるようです。耐久性については、半年で紫外線発光効果が落ちてくるため、半年での交換が推奨されています。商品到着より半年なので2枚入りの物を1枚ずつ使うということはできないようです。

外で使用していれば何でもそうなりますが、使用半年後に端が少し色褪せました。

効果・使用感

短期効果は即日レベルで、楽天のレビューを見ると「設置ほぼ直後にカラスは遠くにいなくなった。製品の効果は抜群です」との利用者報告もあります。私自身も、プレートを吊るしたところ毎朝うるさかったカラスがいなくなったので、これは…と思ったのを覚えています。2週間ほど経つと一度慣れたのか近づいてきたカラスもいましたが、プレートの位置を変えた途端また寄らなくなりました。長期的にもかなり信頼できる効果が続いております。

他の使用者の声ではカラスバスターの公式サイトに「カラスは全く見ません。不思議な位によく効きます」という畑利用者のレビューや、「ごみ集積場に取り付け以降全く見かけなくなり、近所から感謝された」といった大満足の声が掲載されています。

台風など風が強い日があるとヒラヒラしている分飛ばされやすいので、台風シーズンにはこまめに取り外しをしなければならないのがめんどくさいという気持ちがありますが、それは他の物にも言えることなので良しとします。

首振りフクロウ模型

首振りフクロウ

天敵のフクロウの姿を模した大型模型です。頭部が風でクルクル首を振る構造になっており、本物そっくりに動くのでカラスがビックリして逃げるという仕組みです。私はトマトが熟してくる時期に合わせて近くに設置しました。毎年熟してくると憎きカラスがトマトをついばんでいくのですが、設置後2週間程度はカラスが近寄ってきていませんでした。

フクロウはカラスにとって天敵であり、特に夜行性猛禽類の存在はカラスが嫌うため、昼間でも模型を見せるだけで「敵がいる」と思わせられたようです。

メリット

設置するだけで効果が出る手軽さが魅力です。一度置けばあとは風まかせで首を振ってくれます。電源も不要で半永久的に使えます。何より人間から見ても面白い装飾になります。知人が遊びに来たとき「本物みたいで驚いた」と話題になりました。カラスだけでなくハトやムクドリ、スズメなども寄り付きにくくなる副次効果もあります。私は設置以降、畑周りの木に止まって鳴くヒヨドリのうるさい声が少なくなったような気がします。

デメリット

カラスが慣れてしまう可能性があります。賢いカラスは「このフクロウは動かないし襲ってこない」と見破るケースが多いとも言われ、実際楽天のレビューでも「模型を吊しても効果は2~3日。すぐ見破られる」との指摘がありました。私の経験でも、最初の数日はカラスが遠ざかりましたが、1週間もすると電線から遠巻きにフクロウ模型を観察し始めました。そこで位置を変えたり、時々取り外して間を空ける工夫をしています。定期的に配置換えするとカラスもまた警戒するので、長く効果を維持できます。また風がない日には首が動かず、静止状態だと偽物とバレやすい点も弱点です。私は見栄えは悪いですが、軽く揺れるように糸で吊るしたこともあります。さらに大型で場所を取るのも難点です。高さ約45cmで存在感があるため、狭いベランダなどだと邪魔に感じるかもしれません。

効果・使用感

短期的には威嚇効果はありだと思います。設置直後、トマトの食害はなく、2週間程度はカラスに食べられた食痕はありませんでした。長期的には前述の通り徐々に慣れる傾向があり、設置2週間後にはカラスによる食害が認められました。効果が落ちてきたと感じたら一旦撤去して間隔を空けたり、位置を変えて不意を突く必要があるでしょう。

楽天、モノタロウ、アマゾンでの口コミはおおむね良好で、評価は平均して3.5以上です。6~7割の人は効果があったか、あったような気がすると言っており、価格も2,000~3,000円程度なので試す価値はあるでしょう。この製品も風で首を動かして追い払いを行うタイプなので、風が吹いていなかったりずっと同じ場所に置いておくと慣れが生じて効果がなくなるのでその点は注意が必要です。

目玉風船

目玉風船

キラキラと光る大きな目玉模様が描かれた風船型の鳥よけです。一見派手なビーチボールのようですが、太陽光でホログラムの乱反射光を放ち、さらに風でブラブラ動くことでカラスを威嚇します。風船表面には大きな黒い目玉模様があり、カラスには自分を狙う敵の目に見えると言われます。私の畑ではこの「びっくり目玉風船」を支柱にぶら下げてトウモロコシの近くに吊るしておきましたが、風で回転するたびギラッと光るのでカラスも怖がるのかなという感想を持ちました。実際、設置してみると見た目は効果がありそうなのですが、カラスにモロコシを食べられてしまい効果を実感することはできませんでした。

メリット

視覚的・動的効果は高いのかもしれません。風船は直径30~40cmと大きく遠くからでも目立ち、ホログラム加工で太陽の下では目玉のエリアが光ります。通販サイトのレビューを見ると鳩と燕に効果があったとする口コミが見られます。価格も1個1,000~1,500円程度で、私が購入したセットは3個で約1,500円でした。耐水性もあるので雨ざらしOK、ヘリウム不要で棒や紐で吊るせば良いので維持費ゼロなのも嬉しいです。

デメリット

強風下では飛ばされるリスクがあります。軽いので台風や突風時に留め具が外れるとどこかへ飛んで行ってしまいかねません。耐久性が低く結構簡単に破れてしまいます。また、空気が抜けやすく定期的にメンテしてあげなければならないと思います。長期的に使用することを前提としていないのでしょう、材質も安っぽいので半年はもたないと思います。

見た目が派手なのでベランダなどに使用すると人によっては景観を損ねると感じるかもしれません。

効果・使用感

私の畑では短期使用でした。配置して翌日に食害があったのでこりゃいかんと別の対策を講じました。

大型カラス模型(仲間の死骸に見えるタイプ)

カラスの死骸を模した黒いカラス人形です。私は「ダミーカラス」と呼ばれる吊り下げ式の模型を、トウモロコシを植えているすぐ近くに設置しました。これはカラスに「仲間が殺されて吊されている!」と思わせて恐怖心を与える作戦です。模型自体は羽を広げたポーズで本物そっくりの大きさ・質感です。私はより効果を高めるため、あえて頭を下にして吊っています。

メリット

驚かせて危険だと認識させるよりかは死体が吊るされていることで恐怖心を刺激してカラスよけ効果を狙うものです。カラスは仲間が死亡すると「カラスの葬式」と呼ばれる行動で群れで鳴き交わし警戒する習性があります。そのため死骸模型を見ると「ここは危険」と広範囲のカラスが学習して近づかなくなります。これは「スコールディング」というカラスの警戒反応で、私の地域では本物のカラスの死体を農家が吊るしているのはよく見る光景です。

吊るした当初は効果ありでピタッと被害が止みました。広い範囲に効果が及ぶ印象で、周りの木にも止まるカラスがいなかったと思います。使用した模型は頑丈な樹脂製で屋外耐久性が高く、風雨に当たっても簡単には壊れません。私の場合、1年以上吊るしっぱなしでも色褪せ程度で形状はしっかりしていましたが台風でしまい忘れてどこかに飛ばされてしまいました。

設置も比較的簡単で、ひもで枝や軒下に結ぶだけです。

デメリット

効果が持続しにくい点です。カラスは賢いので、模型がいつまでも同じ状態で動かないと「ただの置物」と見抜いてしまいます。実際、知人はこのダミーカラスをゴミ置き場付近に置いたところ最初の3日間は被害ゼロでしたが、その後カラスが平気で横を歩き出したと言っていました。

長期間出しっぱなしにするより、収穫の時期やカラスが増えた時期に集中的に吊るすなど工夫が必要です。さらに、死骸模型という性質上、見た目がグロテスクで人によっては不快かもしれません。黒くてリアルなカラスが逆さに吊るされている様子は、正直あまり気持ちの良いものではありません。

効果・使用感

短期的には効果を感じました。長期的には効果が薄れる局面が出てきます。私の場合はトウモロコシの植えていた量が多くないので2週間程度で収穫を無事に終えることができました。長期で考えると慣れなのか、学習なのか分かりませんがカラスよけ効果が落ちてくるのは間違いないです(その後吊るしている近くにカラスが降り立っているのを見ました)。

音で撃退するグッズ(3選)

次にご紹介するのは音によるカラス撃退グッズです。カラスは警戒音や嫌いな音に敏感で、上手く使えば広範囲から追い払えます。農家さんの中にはラジオや爆音機をカラスよけに使っている方もいます。ただし音対策は人間や近隣への影響も考えなければならず、使用環境を選びます。それぞれの装置について、使ってみた感想と注意点を述べます。

ガードパワーR-100M4(電子音+超音波)

協和テクノ社の「鳥獣追い払い機 R-100M4」は、大音量の電子音と高周波(超音波)を組み合わせてカラスなど害鳥獣を追い払う本格的な装置です。私は直接所有していませんが、知り合いの果樹園で設置作業を手伝ったことがあります。AC100V電源で動作し、約7分おきに10秒間もの強烈な電子音を自動再生するというもので、さらに鳥獣が嫌がる甲高い高周波音を発して害獣・害鳥を追い払うというものです。

開発目的も「ガス爆音公害を電子音で解消する」ことで、ガス式の代替として作られたようです。

メリット

非常に広範囲に効果がある点です。有効範囲は約100mとも言われ、実際その果樹園(約1ha)ではR-100M4を1台中央に据えただけで、畑全体からカラスがいなくなったと言っていました。人間の立会い不要で自動で鳴らし続けられるので、広大な農地や人里離れた場所の被害対策に最適です。また電気式なので火を使わず安全で、ガス補充の手間もありません。取説によればカラス以外にヒヨドリ対策、ハト、ムクドリ対策、イノシシ、シカ、サル、クマなどにも効果ありとのこと。電子音は頭に響く感じで二日酔い時には聞きたくないなという印象でした。

デメリット

価格が高価です。希望小売価格は税込5万円近くで、個人で気軽に買える品ではありません。専業農家さんや法人向けといえます。加えて騒音問題も無視できません。電子音とはいえかなりの爆音なので、近くに住宅があると迷惑になります。取扱説明にも「大きな音が出るので、昼間は300m以上、夜間は400m以内に民家がある場合は使用しないでください」と明記されています。その果樹園は山間部で周囲に民家がなかったから導入できた感じです。市街地や住宅街では事実上使えませんね。さらに据え置き型で設置に労力がかかります。重さ約4kg、本体サイズも縦35×横46×奥行16cmと大きく、設置時に支柱を地面に深く埋める作業が必要となります。

なお運用コストはほぼ電気代だけです。

効果・使用感

私が聞いた限り、効果は絶大だとのことです。R-100M4を稼働させた途端、それまで木によく止まっていたカラスの群れを見なくなり、ヒヨドリもいなくなったとのことでした。その後、果樹園の所有者の方に中期での使用はどうなのか尋ねたところ「今シーズンの桃の被害は少なかったよ~、けど用心、用心」と満足げな返信があったので、効果はそこそこ長続きするものと思われます。

バードリペラー(超音波撃退器)

バードリペラー

小型の超音波発生装置です。モーションセンサー(赤外線)で動物を感知すると、人間にはほとんど聞こえない高周波(超音波)を放射し、近づいてきたカラスや猫などを不快にさせて追い払います。私は通販で買った電池式の超音波撃退器を、自宅階段近くに設置しています。センサー範囲にカラスが入ると、「キーン」という高音が発生し(私にもかすかに聞こえます)、同時にLEDライトがチカチカ光ります。人間にはほぼ無害無音なのがこのグッズの売りです。鳥類が嫌がる特殊高周波を利用していると謳われています。

メリット

静かにカラスを追い払えることです。音は人間には聞こえない領域なので、近所迷惑になりません。

設置が簡単なのもメリットで、私は付属のクギで壁に固定しましたが、地面に刺す杭が付いた製品も多く、支柱に挿すだけでOKなものもあります。値段も手頃で、1台3,000~6,000円程度です。電池式なら配線不要ですし、ソーラーなら電池交換も不要です。

デメリット

カラスには効きません。そもそも超音波はカラスに聞こえないので全く意味がありませんでした。しかし猫よけにはなっていると思います。

効果・使用感

アマゾンにカラス問題が解決されたというようなレビューが書かれていますが、LEDフラッシュの効果でカラスが近づかなくなったのか、単純に書き込んだ人はサクラである可能性が高いです。超音波で鳥類を追い払うことは基本的にできません(コウモリは超音波で自分の位置等を把握しているのでできるかもしれません)。

防鳥爆音機

防鳥爆音機

ガスを燃焼させて定期的に大音響の爆発音を鳴らす撃退装置です。プロパンガスなどのボンベと連結し、タイマー設定で数分~数十分おきに爆発音を鳴らします。私は直接所有していませんが、スリングライフルの開発時期にお邪魔した農家さんが保有しているのを拝見させてもらいました(アポロスーパー爆音機という型)。畑の真ん中に三脚で据え、乾電池とガスボンベをセットすると、一日中自動で爆音を発し続けます。音と振動でカラスやムクドリ、猪などを怖がらせて追い払う昔ながらの方法です。

メリット

音の迫力とエリアカバー力は最強クラスです。所有者の話では、1台で半径200メートル位の鳥獣が逃げていくとおっしゃっていました。近くで聞くと耳がキーンとするほどの爆発音で、人間ですらびっくりします。カラスにとっては天敵である人間の銃声に匹敵する脅威となるようで、よほど空腹でない限りまず近づきません。広大な果樹園や田んぼなどを守るには、これほど即効性のある対策は他にありません。また定期的に自動作動するので、ヒトが巡回して追い払うよりはるかに効率的です。爆音機設置後カラス被害がほぼゼロになったと言っていたのが印象的でした。さらに最近の機種は電子タイマー付きで、作動時間や間隔、音量をある程度調整可能です。例えば昼間だけ作動、夜間は停止、といった設定もできるようです。

デメリット

とにかく音が大きく、騒音問題になります。人里近い畑では「うるさい!」と苦情必至です。自治体によっては使用できる条件を条例で設定していることもあります。それほど強烈な音です。さらに人間にもストレスで、真横で聞くと心臓がドキッとしてしまい、私も初日は本当に心臓に悪かったです。慣れても作業中に不意に鳴るとびっくりします。次に設置の手間もあります。大型で重量もあるため、設置撤去が大変です。

効果・使用感

抜群に効くようです、すさまじい音なので人間も嫌がること間違いなしだと思います。ある場合と、ない場合だと作物被害に雲泥の差が出るとのことで、騒音公害が問題にならなければ使用を継続したいとその農家の方はおっしゃっていました。

物理的に防ぐグッズ(6選)

カラスの侵入や餌へのアクセスを物理的に遮断するグッズです。視覚・音による威嚇と違い、直接的にカラスを寄せ付けない効果が期待できます。私も最終的な切り札として物理バリアを併用しています。メリットは確実性が高いことですが、その反面、人間にとっても手間や不便さが伴う場合があります。それぞれのアイテムの使い勝手と効果を見ていきましょう。

防鳥ネット

防鳥ネット

ナイロンやポリエチレン製の網(ネット)を張り巡らし、カラスを空間に侵入させないいわずもがなの王道の方法です。農業用では果樹園や畑全体を覆う大掛かりなネットから、家庭用ではゴミ袋用の小型ネットまで様々です。私も畑では絶対に食べられたくないものに対してはネットを張るようにしています。ネットの目合いは約4mm以下が推奨で、カラスのクチバシが入らない細かさが必要です。漁港の近くに住んでいて、カバー範囲が狭い方は落ちている網を再利用してネットとして使う方法がコストをかけなくてよいのでお勧めの方法です(私も拾ってきたネットをつなぎ合わせて使っています)。

メリット

確実にカラスをブロックできます。視覚や音のように「慣れる」とか「効かない個体がいる」といった不安がなく、単純にカラスが餌や作物に届かないので被害をシャットアウトできます。私の場合、熟し始める前のパイナップルエリアをネットで囲ったところ、一切カラスが入れなくなり、毎年被害が出ていたのですが全て無傷で収穫できました。効果持続も半永久的です。カラスが賢くてもネット自体を取り除けない限り侵入は不可能なので、長期戦に最も向いている手段と言えます。価格も意外と安く、例えば幅5m×長さ10mの農業用防鳥網が3,000円台から買えたりします。家庭用の小さいネットなら1,000円以下もあります。使い回しも可能で、私は何年も同じネットを折りたたんでは広げて再利用しています。耐候性のある素材なら10年くらい持つ場合もあり、トータルコストは低めです。

デメリット

人間にとって手間がかかる・やや不便になります。畑全体を覆うとなると設置・撤去作業が大変ですし、日常的にネットの上げ下げや開閉が必要になります。私も果樹園のネット張りを手伝ったことがありますが、ポールを立てて大人数で広げる作業はひと苦労でした。

また作物から若干離して隙間なく覆わないと効果半減です。ちょっとの隙間からカラスは器用に食害をします。私は以前ネットを張ったときに作物からネットが近すぎたようで、ネットの上からビワを食べられた経験があります。

効果・使用感

短期・長期ともに非常に安定した効果が得られています。ネットを正しく張りさえすれば確実に被害を防げるので最強のカラス対策はネットだと思います。

防鳥テグス(黒糸タイプ)

黒色テグス

「テグス」とは釣り糸のことで、ここでは細い糸を空間に張り巡らせて鳥の飛来・着地を妨げる方法を指します。黒色や透明のナイロン糸を目立たないように張ることで、カラスが羽や体に触れるのを嫌がり近寄らなくなる効果があります。

メリット

低コストで広範囲をカバーできます。テグス糸自体は非常に安く、私が使ったものは200m巻きで800円程度でした。200mもあれば2反以上は囲めるので経済的で、取り付けも囲むように取り付けるだけでよいので簡単です。

私も最初は「こんな糸で本当に効くのか?」と半信半疑でしたが、試してみたところ確かにそれだけでカラスがモロコシを食べる被害が減ったので効果はあるのだと思います。畑のカラス対策の記事でさらに詳しくテグスの張り方を紹介しているので興味のある方は参照してみてください。

デメリット

闇雲に数本張るだけでは、賢いカラスは糸が少ない場所を狙って畑に降り立ってしまいます。張る間隔が重要で、1メートル以上糸と糸の間が空いていると効果が薄くなります。これはカラスが羽を広げた時の大きさが1メートル程度であることに起因しており、羽に傷がつくのを非常に嫌うカラスはこの間隔で糸が張ってあると危険だと認識して近づかないという理屈です。

細い糸ゆえ、強風で切れたり緩んだりすることがあるので、定期的なメンテが必要です。また、長期間紫外線を浴びると劣化も進むので、年1回は張り替えが望ましいでしょう。ただ材料費が安いので手間だけの問題です。さらに完全にカラスを遮断できるわけではないことも覚えておいてください。テグスは「邪魔だからやめとこう」と思わせる心理的バリアであり、物理的には完全阻止ではありません。

追い詰められた空腹カラスなどは糸に触れても強行突破するかもしれません。

効果・使用感

短期的には効果ありと実感しました。私が張ったのはトウモロコシ畑で、地上から25センチ程度で糸と糸の間隔が25センチになるよう三段でトウモロコシの茎の部分にテグスを巻いて、畑の周囲を一周するようにテグスを巻いたところ、ほとんど被害が出なかった経験があります。一部糸の高さが風で緩んで高くなっているところがあり、そのエリアから侵入したのか食べられている物もありました。使用したのはホームセンターに売っていた釣り用のナイロンの3号ライン(0.285mm)で200メートルで420円でした。

トウモロコシ畑の場合、簡単に設置・撤去ができるのでお手軽さの点でよい方法だと思います。しかし完全に防げるわけではないので、その点は留意されたし。

とげとげシート

とげとげシート

 

プラスチック製の有刺マットで、塀の上やベランダ手すりなどに敷設して鳥や猫がとまれなくするグッズです。長さ50cm前後・幅数センチのシート状になっており、表面に高さ3~4cmほどの無数のトゲが並んでいます。材質はプラスチック製から金属製まで様々で、物理的にそのエリアに止まれないようにするため効果は抜群です。

トゲトゲ系は鳩対策によく用いられる方法ですが、カラスにも有効です。設置はシート裏に両面テープや針金で固定するだけと簡単です。

メリット

物理的に留まることを難しくするので即効性があります。私はこの方法を試していませんが、知り合いの牛舎でカラスが牛に悪さしたり餌の飼料ロールに穴を開けたりと被害が出ていたとのことで、雨どいにいつも止まって様子を見てから牛に近づくとのことだったので雨どいにトゲトゲを設置したところ、雨どいには止まらなくなったようです。

デメリット

完全なバリアではないので、スペースがあればカラスは隣に止まったりします。先ほどの牛舎でいえば、雨どいには止まらなくなりましたがユンボの屋根の上や資材置き場の上などに止まるようになり、カラスの被害自体は止まったわけではありませんでした。

トゲトゲの設置はそこだけ避けさせる道具なので、根本的撃退には広範囲に配置しなければなりません。設置箇所以外に別の止まり場があれば、カラスはそちらに移動するだけで、牛舎や畑などに使用するのは現実的ではないと思います。

効果・使用感

短期でも長期でも効果は持続しますが範囲は限定的。完全な撃退道具とは言えず、狭い範囲、例えば家のベランダの手すりなどごく小範囲での使用が良いでしょう。

使用感ですがトゲの間に落ち葉が溜まったりクモの巣が張ったりするので、年1回くらいホウキで掃除が必要になるくらいで、その程度のメンテでずっと使えるとのことです。

防鳥ワイヤー:ハトッパー

防鳥ワイヤー:ハトッパー

 

ベランダの手すりに糸やワイヤーを張り鳥を止まれなくするアイテムです。この商品は私自身で試したわけではなく、マンションのベランダの手すりに設置した友人から話を聞きました。

メリット

景観にほとんど影響せず鳥を排除できることです。メンテナンスフリーに近く、低コスト長期運用できます。実際、取り付け2年たって状況を聞いたところ劣化もせず問題なく機能しているとのことでした。

効果も十分で、カラス・ハトが留まらなくなったとのこと。ワイヤーは軽く弾力があるので、鳥が止まるとバランスを崩し落ちてしまうため、居心地悪く諦めるようです。ハトッパーは糸を張っている部分が可動式なので布団を干す際に下げることが可能で、日常生活で邪魔にならないように設計されています。

デメリット

デメリットらしいデメリットはありません。「カラスを手すりに止まれなくする」この一点において非常に優秀な商品だと思います。糸を張るときに弛まないようバネが付いており、10メートル程度の長さで問題なく使用できるようです。

効果・使用感

カラス・鳩対策としては十分な効果が見込めます。家庭のベランダでの対策はこれが一番ではないでしょうか。糸で物理的に止まれなくするハトッパーは手すりの端から端までしっかりと糸を張ることが重要で、使用者によると台風後に糸が緩んでいたことがあり、その時は鳩が手すりに止まっていたことがあったとのことです。

また、友人はベランダの構造上、手すりの一番端に取り付けられず30センチ程度隙間が空いてしまっており、そこは時々鳩が止まることがあるとのこと。ハトッパーはある程度の範囲をカバーすれば鳥が寄ってこなくなるという物ではなく、糸が張っていないところは効果が見込めず、少し隙間があれば鳩やカラスが止まってしまう可能性はあるようです。

攻撃・威嚇用グッズ

自分が愛情をもって育てている作物や家畜を害する憎きカラスに天誅を、そう思われている方も少なくないのではないでしょうか。ここまではカラスをいかに寄せ付けないか防御の方法を紹介しましたが、ここからは積極的にカラスを追い払うための道具です。法律や安全面には十分注意が必要ですが、実際にカラスと対峙し追い払うとカラスに強い恐怖を覚えさせることができるので有効な場面が多々あります。

スリングショット(ゴムパチンコ)

スリングショット tx-10 スリングショットライフル

子供の頃に遊んだという方も多いのではないでしょうか? スリングショットはY字のフレームにゴムを張ったシンプルな道具です。私は農村育ちで、子供の頃にカラスを追い払うため父から借りて使った経験があります。農家の間では古典的なカラス威嚇道具で、「ゴム鉄砲」とも呼ばれていました。弾が当たればカラスに大きなダメージを与えられ、当たらずとも音や弾道で脅かすことができます。

ただこれは狩猟行為に近く、猟期内で狩猟を行ってもいい場所でなければ鳥獣保護法違反になるおそれがあるので、本来は威嚇目的で地面や樹に当てて音を出す程度が推奨です。パチンコ使用の合法性についてはこちらの自由猟法についての記事をご確認ください。

最近ではスリングショットの進化型の銃型の精度の高いスリングショットライフルもあるので、確実にカラスを駆除したいという方はそちらを選んだほうが確実です。またこの製品はサル撃退グッズや鹿対策用、その他の害鳥や駆除にも使える汎用性が高いので、他の害獣、害鳥に悩んでいるのならこちらの製品を試すのがよいと思います。

メリット

  • 即座にカラスを追い払える即効性です。

私も畑で作物を食べにくるカラスを何度か仕留めたことがあります。一匹仕留めると仲間が見ているのか、その後しばらく近づかなくなるので、短期的には効果抜群です(死体を吊り下げるのでそっちの効果かもしれませんが)。

  • 射程も20m以上あり、銃や花火に比べ使用場所に制限がないのが大きなメリットです。

銃は家が半径200メートル圏内に10軒以上ある場合法律上使用できませんが、スリングショットは問題なく使用できます。

  • ストレス解消になる面も…。

趣味としてスリングショットの楽しみ方もあるので、実用性と楽しみを合わせた対策方法であると思います。いろんなものを狙ってスリングショットを撃つのは結構楽しいですよ。

  • 汎用性がある。

うまく扱えば鳥だけでなく畑を荒らす他の害獣にも使える汎用性があります。エアガンより静かで軽く手入れも容易です。

デメリット

  • 扱いを間違えれば危険。

石や鉄球は下手すると人や家財に当たって大事故になります。使用時は撃つ方向に人や家がなく車も通らない方向でなければ使用できません。

  • 狙いを正確につけるには熟練が必要。

動くカラスに当てるのは正直至難の業で、相当量の練習をしないと当てられません。威嚇目的ならある程度の精度で撃てれば使用できますが、駆除するとなると腕が必要になります。

  • 法的リスクがある。

カラスは鳥獣保護法で守られており、むやみに殺傷することはできません。カラスを駆除してもいいのは駆除許可を持っている人か、狩猟期間中に法定猟法か法定猟法以外の方法で危険猟法に該当しない方法で行う以外は法律違反となります。

カラスを追い払う目的とはいえ住宅街でスリングショットを撃っていると通報される可能性は非常に高いです。

効果・使用感

短期的にはその場からカラスを追い払う効果は抜群です。直接当たらずとも追い払えるのは大きいです。他の防御的な対策グッズでも動じない賢いカラスも、球が飛んできたらさすがに逃げましたし、他の仲間への警戒するような鳴き声を上げて退散していきます。

ただ追い払うだけでは長期的にはイタチごっこになります。しばらくするとまた違うカラスなのか同個体なのかは分かりませんがカラスは来ますし、毎回撃っているわけにもいきません。完全に被害を止めるには球を当てて駆除してしまうのが一番だと思います。

エアソフトガン

害獣対策、害鳥駆除用のエアガン

昭和の時代には銀玉鉄砲が流行り、その次にエアガンブームが来ましたが、銃玩具で子供の頃に遊んだ方も多いのではないでしょうか? 空気の力でBB弾(プラスチック球)を発射する模擬銃です。いわゆる「エアガン」「エアコッキングガン」「ガスガン」「電動ガン」などいろいろ種類があります。性能はピンキリですが、18禁モデルで射程30~40m、連射も可能です。

練習せずにすぐ撃てて、狙いやすいという利点があります。ただしBB弾なので、30メートルほどの距離だとちょっと痛いな程度の威力に減衰するので、痛みを与えて追い払うというよりも威嚇して追い払うという目的で使用されます。

メリット

  • 命中させやすく、ある程度安全な点です。

BB弾は軽いので、遠距離では失速して威力が落ち、物や窓に当たっても割れることはまずありません(至近距離は危険ですが)。またスリングショットに比べ銃身があるぶん狙いが安定し、スコープ(照準器)を付ければかなり正確に狙えます。セミオートやフルオート連射ができるモデルもあり、面で威嚇できるのも強みです。一発だけでは逃げないカラスも、数発連続で弾が飛んできたら確実に逃げます。

販売されているエアガンの集弾性は風がなければ30メートルで20センチ程度にはまとまります。

  • 見た目が銃そっくりで威嚇効果もある。

エアガンは見た目も本物そっくりなものが多く、それ自体が抑止力になる場合もあります。カラスは賢いので銃で撃たれたことのある個体や、エアガンで威嚇したことがある個体も、何か棒状の物を持っていれば逃げます。

  • すぐ射撃できて運用費が安い。

パチンコ同様、いつでも使える即時性と、BB弾は数百発入って数百円と経済性も長所です。

  • 楽しい。

単純にシューティングゲーム的な面白さもあり、ストレス発散として楽しんでいる人もいます。ただしこれもカラスを狙って撃つこと自体は法に抵触する恐れがあるため、あくまで自己責任かつ威嚇目的と肝に銘じる必要があります。

デメリット

  • 法的リスクがある。

生物に向けてエアガンを撃つのは基本NGです。猟期ならカラスの捕獲は合法的に可能ですがエアガンで撃つという行為がどのように解釈されるのか法的に不明瞭な部分があります。

  • 不審者に間違われる。

外見がリアルゆえ、周囲から本物の銃と誤認され通報される恐れもあります。昨今は玩具でも公の場で構えるとすぐ通報案件です。

  • 精度が悪い。

練習したスリングショットの使い手やスリングライフルに比べて精度が悪く、距離があると当てられません。使用できるのが所詮プラスチック弾、風の影響などで外れることが多いですし、弾速の減衰率も高く距離があると失速して当たるころには威力が全くない状態になります。

  • 高い。

ピンキリですが、18禁高性能なものは数万円します。練習やカスタムにもお金がかかり、凝り出すと大変です。

  • 弾が残る。

BB弾は放置すると環境汚染になります。最近は生分解性の弾もありますが、それでもしばらくは残骸が残ります。分解されるからいいやの精神で弾をばらまくのは近所迷惑となります。

  • 気温の変化に弱い。

低温では電動ガン、ガスガンのパワーが落ちます。

効果・使用感

一瞬でカラスを追い払う効果はあります。ただ、一度撃ってもその日のうちにまた来るからキリがないというのが私の感想です。他の害獣と一緒に追い払うための装備として捉えるなら有りだと思いますが、根本的な解決には至りづらいというのが私の見解です。エアガンでは害獣、害鳥を駆除することは難しいですが、追い払い程度になら問題なく使用できます。興味がある方は農業用エアガンの記事も見てみて下さい。

レーザーポインター

レーザーポインター

強力なレーザーポインターをカラスに向けて照射し、まぶしい光で驚かせて追い払うというのがレーザーポインターを使用したカラス追い払い方法です。海外でみられるような出力の高いレーザーポインターは日本では合法的に購入できません。合法であるレーザーポインターは出力1mW未満の物のみです。これ以上出力の強いものを販売しているページからは絶対に買わないようにしましょう。これらのサイトは国外から商品を発送するため、何か問題が起きても対応してくれません。

メリット

  • 遠距離から静かにカラスを追い払える。

レーザーは100メートル以上は照射可能なので、木の上や屋根の上のカラスにも届きます。音が出ないため、周囲に迷惑をかけません。どの時間帯でも有効で、照射をすれば逃げていきます。

  • 機器がコンパクトで使いやすいこと。

手のひらサイズのレーザーポインターをポケットに忍ばせておけば、遭遇時にパッと取り出しスイッチONですぐ照射できます。充電式もあり電池コストもさほどかかりません。耐久性も高く、5万時間の寿命なんて謳う商品もあります。

デメリット

  • 単独では追い払い効果が見込めない。

カラスにレーザーポインターは効くのか?の記事で詳細を説明していますが、レーザー単体での追い払い効果は短期(15分程度)では50%~99%の個体が回避行動を取りますが、中長期でみるとレーザーの効果はないに等しいです。他の撃退方法と組み合わせなければ追い払いはできません。

  • 取り扱いを間違うと危険。

レーザーポインターは人間やペットの目に直射すれば失明しかねません。また鏡や窓に反射して自分や他人に当たる事故も起こり得ます。実際、アメリカではレーザー照射でパイロットやスポーツ選手が一時視力障害を負った事件があります。

効果・使用感

手軽に追い払えるのは良いですが、単独で使用してもカラスは戻ってきます。使用するなら夜明けと日の出の時間帯にカラスが嫌がる音と共に緑色のレーザーポインターを使用し、1週間継続して行えば効果は得られると実験で確認が取れています。1週間かけていろいろ用意して使用しなければならないというのは大変なので、駆除を選択肢に入れられない人や、大量のカラスがいる場合この方法を取るのがよいのかなと思います。

化学的・忌避剤グッズ

最後にニオイや味でカラスを遠ざける対策グッズです。忌避剤は即効性に欠けるものもありますが、人や環境に優しく、他の対策と組み合わせやすい利点があります。しかし、前提としてカラスの嗅覚は発達しておらず、嗅覚に訴えて忌避をするという方法は他の対策と比べて効果が薄いと思われます。

カラス忌避スプレー

カラスが嫌がる臭いや刺激成分を含む液体スプレーで、トリよグッバイ、カラスガード、からすクリーン等さまざまな製品があります。対象場所に吹きかけるだけで効果を発揮するというものです。市販の製品では、唐辛子由来のカプサイシン(辛味)やハッカ油(ミント臭)、木酢液(燻し臭)などを配合したものが多いです。

メリット

  • 手軽で安全な点です。

シューッと吹くだけなので道具設置の手間がありませんし、使わない時はしまっておけます。成分も食品系やハーブ系が多く、ネットなどに掛かっても腐食させたり環境汚染する恐れが低いです。

デメリット

  • 効いているのか? と疑問に思う感じの効果です。

試しにベランダに使用してみましたが、変わらずカラスがベランダに来ていたので、効果はあるのかどうか正直疑問でした。私が使用したのはニッショウ機器の鳥よけジェルというものでしたが他の製品なら効果があるのかもしれません。

効果・使用感

う~ん微妙です。使用量が足りなかったのか、それともこの辺のカラスには効果がないのか、効果が実感できなかったというのがこちらの製品に対する素直な批評です。

結局どれがおすすめ?

個々の状況によって最適な物は変わってきます。

予算があって、被害を完全に防ぎたいなら防鳥ネット一択だと思います。

予算はそれなりにあるけど範囲が広すぎて防鳥ネットではカバーしきれない場合で周囲に家がない→爆音機

爆音機導入でも完全に被害は防げず、長期的に見れば被害は必ず出るので、爆音機+UV発光系はマストの組み合わせになると思います。

爆音機を導入できない、導入するほど大きなエリアではない場合→黒テグス+UV発光系+スリングライフルでカラス共に危険な場所であることを教えることが最も効果を上げるカラス撃退法であると思います。カラスの飛来数が多くないのならスリングライフル単体で数匹駆除して根本原因をなくしてしまうという方法も取れます。

黒テグス単体でも効果を見込めますが、飢えてるカラスがいるとテグスがあっても畑を荒らされて、それを見た他のカラスによって学ばれるので効果が薄れていきます。やはり、カラス対策は単体ではなく複数組み合わせるのが基本戦略という感じだと思います。

まとめ

カラス対策は、単一のグッズでは限界があり、「物理バリア+視覚威嚇+補助アイテム」を組み合わせることが重要です。
特に防鳥ネットや黒テグスなどの物理的な遮断は確実性が高く、畑や果樹園では必須レベル。一方で、カラスバスター(UV発光プレート)などの視覚威嚇系は設置直後から即効性があり、配置換えをしながら活用することで長期効果も見込めます。
家周りではハトッパー(防鳥ワイヤー)やとげとげシートで止まり場をなくし、併せてUVプレートや反射テープを使うのが効果的です。
音系やスリングショットなどの威嚇グッズは、短期決戦用として収穫期やカラス被害が急増してどうしようもない時に使用するのが理想です。

カラスは非常に賢く学習能力が高いため、「同じ道具を固定して使い続けない」「配置を変える」「複数対策を組み合わせる」ことが最大のポイントです。
自分の環境や予算に合わせて最適な対策を選び、根気よく継続することで被害を大きく減らせます。