説明
スリングショットゴムを市販のものではなく自身のオリジナル品を使いたい!自分の体格に合わせてゴムを自作したい!そんな事を考え始めたらあなたはすでにスリングショット中級者であると言えるかもしれません。
こちらのスリングショット用ゴム自作キットでは、ショートドロー、ミドルドロー、バタフライドロー等のスリングショットの撃ち方や、軽い球、重い球が撃ちたい、そういったニーズにお応えするものです。
本商品はスリングショット用ゴムの自作キットです。商品には以下が含まれます。
- ゴム固定ジグ(吸盤付き)
- 弾受け 20個
- ゴム通し
- A4カッターシート
- ロータリーカッター
- 30センチ定規
- ゴム固定用専用縛り紐(20M)
- ゴムシート1M
ゴム固定ジグに吸盤がついているためゴムを接続しやすいです。(吸盤がついていないものは、ゴムを結束するときにジグごと動いてしまって非常に作業がしにくいです)。
ゴムシート初速目安(M/秒)
ゴム厚さ | 8mm(スチール球) | 9mm(スチール球) | 10mm(スチール球) |
---|---|---|---|
0.7 | 67 | 65 | 60 |
0.8 | 74 | 66 | 62 |
0.9 | 75 | 69 | 64 |
1.0 | 75 | 70 | 66 |
1.2 | 76 | 72 | 69 |
*ショートドローでの計測です。
*テーパーは2cm~1.2cmです
なぜスリングショットゴムを自作するべきか
スリングショットのゴムを自作するべきメリットは2つあります。
1つ目は自由度です。スリングショットのゴムはスリングショットの性能を決定づける最も大きな要因であるといっても過言ではありません。スリングショットのゴムの形状、長さで、初速、引きの重さ、耐久性が決定されます。ゴムの引き方に合わせて長さを変えることはもちろん、玉の重さに対して厚みを変えたり、初速を上げるためにテーパー具合を変えたりとゴムを自作することでしか得られないメリットがあります。
2つ目は価格です。スリングショットのゴムを自作すると1本当たりのゴムの価格が完成品を買うよりも半額程度で仕上がります。最初に治具、カッター、シートなどの道具一式をそろえる必要はありますが、本キットのコストで1本あたりのゴムのコストに計算すると完成品を購入するよりも若干安くゴムを手に入れることができます。キットを手に入れた後は消耗品のゴムシートと縛り紐を購入すればよいので、その後の1本あたりのゴムのコストは完成品の半額程度となります。
スリングショットゴム自作方法
ゴムの自作は難しいものではありません、道具さえあれば市販品を買うよりもはるかに安くゴムを自作することができます。ただし、若干細かい作業があるので、そういった作業が嫌いという方には不向きかもしれません。それではゴムの自作方法について説明していきます。
まずはゴムの長さを決めなければなりません。
スリングショットのゴム固定部分の深さを測る
平ゴムの場合、ゴムを挟み込んで固定する機構の物がほとんどなので、挟み込む部分の深さを測りメモしておきましょう。木製の場合ゴムを縛り付けるので、現在ゴムを縛り付けている部分の長さを計っておきます。
スリングショットから実際にゴムを引く位置までの距離を測る
実際にスリングショットを持ち、普段撃っている構えを取り、スリングショットから手の位置までの長さを測ります。巻き尺などがあれば便利です。
ゴムの長さを計算する
次にゴムの長さを決めますが、初速を重視するのか、使用回数を重視するのかによって長さが異なるため、どちらを求めるのか決めます。初速を重視するなら伸び率を限界まで設定するほうが良いですし、使用回数の場合伸び率を控えめにするようにします。
実際に例を見てみましょう。手を放す位置からスリングショットまでの距離が75センチで、初速重視の伸縮率5倍のゴムを作る場合75/5=15cmとなります。これにスリングショットのゴム固定部の長さと、弾受けに結び付ける部分(1.5cmほど)の長さを足し、切るゴムの長さを算出します。
ゴムのテーパーの計算
ゴムのテーパーは、弾の発射速度と使用回数に大きな影響を与える要素です。この先細り加工で30%~50%の速度向上が見込ますが、テーパーをかければかけるほど、ある一定のラインまでは初速が上昇しますが耐久性は落ちていきます。ある一定のラインを超えると、球と弾受けに重量に対して必要な力が足らなくなるため、逆に速度が落ちる現象が現れます。このラインがゴムが出せる最強限界としてゴムのテーパー具合を決定します。1ミリの差で初速が大きく変わるので、何種類かテーパー具合を変えたゴムを用意するとよいでしょう。基本的には2:1程度が最適とされています。
ゴムとパウチの結束
ゴムの長さを決めてカットした後はさっそくゴムを弾受けに接続していきます。まずはゴムをゴム通しを使って弾受けに通します。
次にゴムを縛っていきますが、縛り方は二通りあります。
- OTT(オーバー・ザ・トップ)は、ゴムをフレームの上部に固定するタイプのスリングショット向けの結び方です。
- TTF(スルー・ザ・フォーク) は、ゴムをフレームのフォークの横河に固定するタイプのスリングショットの結び方です。
ゴム固定用ジグでゴムを固定し(レバーをパチンと音がするまで引いてください。固いので強めに引いてください。)、もう一方のL字の金具を弾受けの中心の穴に通しゴムを引きます。
ゴムを引いた後にゴム固定用縛り紐を4回~5回テンションをかけながら巻き、一結びで2回結んで完成です。
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