スリングショット初心者が抱く疑問を解決、本体に関してQ&Aまとめ

どんなスリングショットを買えばいいの?初めてのスリングショットを購入する方は分からないことだらけですよね?こちらのページではスリングショット本体に関してのQ&Aをまとめています。随時、質問に答えていくのでスリングショットに関して疑問があればコメント欄からお願いいたします。

スリングショットについて他にも詳しく知りたい方はスリングショットの知識をすべて網羅しているスリングショットのページをご確認下さい。

狩猟用スリングショットと他のスリングショットは何が違うのですか?

スリングショットには様々な種類があり、何が違うのか分からないという声をよく聞きます。スリングショット本体について話をするのならば狩猟用も他のスリングショットも違いはありません。バーネットダイアブロファルコンといったいわゆる防犯用のスリングショットでも狩猟に使用できますし、狩猟用スリングショットも逆に防犯用に使用できます。唯一の違いは使用ゴムと弾です。一般的に、ターゲット射撃に使用するゴムは薄いものが多く8ミリ以下の軽い球を使用します。狩猟用には的撃ちよりも厚いゴムを使用し9mm~12mm程度の重い球を使用します。防犯用の物は丸ゴム仕様であるため総じてゴムが重く11mm~12mmの弾を使用する前提で販売されています。端的に言うのならばゴムの違いで目的が分かれるという事です。しかしながらスリングショットの用途は明確に区分されているわけではないので、気に入ったスリングショットがありそれを上手く扱えるのなら細かいことは気にしなくてもよいかと思います。

Y字型の狩猟用スリングショットは何故丸ゴム仕様のワイヤーフレームのスリングショットより優れているのですか?

第二次世界大戦前は平ゴム仕様のスリングショットが一般的で、いわゆるチューブ型の丸ゴムは戦争中に外科用として開発された物でした。このチューブ型のゴムは重い球を飛ばすのには向いていますが、引くのにかなりの力を要するため普通に引いても腕が振るえてしまい精度が出せません。丸ゴムは一般的なY字型のスリングショットに取り付けるのは難しく、これは推測ですが、そういった背景の中、ファルコンやダイヤブロなどの手首を固定するブレースがついた丸ゴムを取り付けられるような機構の商品が生み出されたものと思います。

ワイヤーフレーム型のスリングショットのゴムは耐久性は高いのですが、ゴムの引きが重く、ゴムに不具合が出た場合交換にかなりの時間がかかります。また、フレームが立体的で大きいため携帯する目的には向いていません。一方で、狩猟用スリングショットはゴム交換を素早く行え、携帯性が高く、ゴムの引きが軽く高初速で弾を撃ち出せる点でワイヤーフレームのスリングショットよりも優れています。

レーザーポインター付きのスリングショットは本当に効果的なのですか?

私はレーザーポインターは全く役に立たないと思っています。理由は単純でゴムの性質とスリングショットの弾の弾道が直線ではないからです。まずゴムは温度によって収縮速度が変化します。ゴムは温度が高ければ高いほど収縮速度が速くなり、反対に冷たいと遅くなります。外気温が低いとゴムが引っ張られたときに発生する熱が奪われる速度が速くなり、必然的に初速が落ちます。初速が落ちるということはそれだけ弾道が山なりになるため、狙う箇所を上にずらさなければなりません。これは厚めのゴムを使用すれば軽減される問題ですが、厚めのゴムを使うと今度は引くのに大きな力が必要になるため、腕の震えで精度が落ちます。また、標的になる鳥や獣に対してレーザーポインターを当てると、すぐに気づかれて逃げられてしまうため、害鳥駆除や狩猟にスリングショットを使うのであればなおさらレーザーポインターは意味を成しません。

スリングショットはどのように保管するのが一番ですか?

スリングショット自体の保管は適当でもよいのですが(危険なので子供の手の届かない場所で)、ゴムの保管は気を付けなければなりません。ゴムは総じて紫外線や熱に弱く、直射日光の当たる場所に置くのは絶対に避けるべきです。使用しないときはなるべく涼しい日陰になる場所に置いておくのが望ましいでしょう。

スリングショットのフォーク幅は精度に影響を与えますか?

この質問は海外のスリングショットフォーラムで大きな議論となったことのある話題です。フォーラムは影響は殆ど無いと結論付けられましたが、これはスリングショットに使用されるゴムの厚さ(ゴムの硬さ)に関係してきます。フォークの幅とゴムの長さが合っておらず、ゴムが厚い(硬い)場合ゴムが収縮してフォークを通り抜ける際に、ゴムの硬さがゴム自身の軌道に不規則性を与えるため弾の軌道に影響を与えます。通常、スリングショットではフォーク幅は問題になりませんが、スリングライフルに使用するような引きが重いゴムを使用する場合に、フォークの幅とゴムの長さは精度に大きな影響を与えるので注意が必要です。

スリングショットの重さは精度に影響を与えますか?

はい、影響することがあります。ただし、必ずしも重要かと言うと、そういうわけでもありません。ゴムの収縮エネルギーに対して弾の重さが軽い場合、スリングショット発射時のリコイルが大きくなります。リコイルが大きいと少なからず精度に影響が出ます。スリングショットのフレームが重いと、このリコイルを減少させる作用があるので精度上昇に寄与します。アーチェリー用の弓にダンパーと呼ばれる重りをつけるのはこのリコイルを減らすためであり、スリングショットにも同じ事が言えます。

弾速を測りたいのですが弾速測を使用する以外で方法はありますか?

正確な速度を知りたいのであれば弾速測は必須です。弾速を知りたい目的が威力が十分に出ているかどうか知りたいということであれば、スチール缶を使って調べることができます。水を入れたスチール缶を用意しだいたい20メートルほどの距離に置きます。そのスチール缶を撃ってみて弾が貫通するようであれば狩猟に十分に使える威力が出ていると考えることができます。貫通しない場合ゴムか玉の径を変更してみてください。

スリングショットの発射機のようなものが売られていますが、実際役立つのでしょうか?

発射機は握力が極端に弱い人や障害がある方にはぴったりな物だと思います。また、強いゴムを引くときなどはこういった物が役に立つと思います。ただし、発射機の精度が良いものに限られることは言うまでもありません。スリングショットの精度は毎回同じ動作で撃てることがカギとなります。したがって、発射機にガタがあったりすると、毎回同じように弾が発射されない可能性があるため精度を上げることが難しくなります。

どのスリングショットが良いのか決められません、どのように決めればよいですか?

スリングショットを趣味としてやっている人は大抵何種類かのスリングショットを持っています。いろいろ試して自分に合ったものを見つけるのも楽しみの一つです。しかしながら、スリングショットは様々な種類があるので最初の一つを選ぶのはなかなか大変ですよね。これはスリングショット初心者の方が最初に疑問に思うことかもしれません。

初めてのスリングショットを選ぶ際には、いくつか考慮すべき事があります。

  1. パワーを基準に選ばないこと。どんなに速く弾を飛ばせたとしても目標に当たらなければ全く意味がありません。ゴムのコントロールは自身の筋力とフォームが非常に肝要となります。筋力に自信があるならハイパワーのものを選べばよいでしょうし、無いのなら容易に扱えるそうなものを選ぶべきです。
  2. 平ゴム仕様の物から初める。平ゴムの場合寿命は丸ゴムよりも短いですが、引きは非常に軽く速度も丸ゴムよりも出ます。速度が速いということはそれだけドロップも少ないということなので丸ゴムよりも平ゴムのほうが精度を出しやすくなります。
  3. フォークの幅が広めのものを選ぶ。フォーク幅が狭いものより広い物のほうがミスショットで跳弾をする危険を避けることができます。最初のうちは球の持ち方放し方でミスをすることがあるのでフォーク幅が広いものの方が良いでしょう。
  4. 情報を集めること。スリングショットの構造は非常に単純なものです。その仕組みを分かっていれば、レーザーが付いているようなものやバネがついているようなものを避けることができます。
  5. 価格。スリングショットの値段はピンキリです。ゴムがそのスリングショットの威力を決定づけるため、スリングショット自体の性能の差はほとんどないと考えてもよいです。スリングショット通販比較で価格を比較しているので参考にしてみてください。

スリングショットを決めたら次はどんなゴムを使うかを考えましょう。ゴムにもいろいろ種類がありますが、肝心なのは自身の撃ち方とゴムの長さが合っていることと、玉の大きさがゴムにあっているかです詳しくはスリングショットのゴム選びをご参照ください。

スリングショットを空撃ちしても良いですか?

通常クロスボウやコンパウンドボウ等で空撃ちをすることは弦を痛めるためだけでなく本体の故障の原因になるので厳禁とされています。スリングショットの場合は本体の故障には繋がりませんがゴム寿命を大幅に縮めるので避けたほうが良いです。また、空撃ちをすると過剰なゴムエネルギーがリバウンドして手にあたるため痛い思いをすることにもなります。ハンドスラップはゴムが強すぎる場合起こる現象で、ゴムに致命的なダメージを与える可能性は有るものの、手にゴムが当たり痛いだけで大きな怪我には繋がりませんので、必要であるなら空撃ちをしても良いと思います。

スリングショットでバックストップを自作したいのですがどんな物で作ればよいですか?

スリングショットの練習をするのに練習用のターゲットボックスは必須であると言えます。スリングショット用練習用ボックスは当店でも販売しておりますが、自分でも同じような効果を得られる物は作成可能なので、自作好きの方は作ってみるのも面白いでしょう。

どんなものがバックストップに適しているか?についてですが、ブルーシートのような固めの素材は駄目です。使用するなら布製のものがおすすめです。使わなくなったベッドシーツや毛布なんかがお勧めです。大事なことはバックストップとして使用する布の四方を固定しない事です。必ず布を吊り下げるように2点で止めるだけにとどめてください。布が自由に動く事がエネルギーを吸収するのに必要で、固定してしまうとあっという間に穴が開いてしまいます。

1件のフィードバック

  1. 本日、荷物が到着しました。つきましてはスリングショットにゴムを取り付ける解説ページなどございませんか?

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