Slingshotrifle

スリングショットライフル

スリングショット初心者が抱く疑問を解決、ゴムについてQ&Aまとめ

初めてのスリングショットを使うとき様々な疑問があるかと思いますが、こちらのページではスリングショット初心者の方が抱くゴムに関しての疑問をQ&A方式で紹介していきます。随時、質問に答えていくのでスリングショットに関して疑問があればコメント欄からお願いいたします。

スリングショットのゴムで最速のものは何ですか?

スリングショットのゴム素材の中で最速とされているものはアンバーラテックスです。天然ゴムを主成分としたゴムで、飴色であることから飴ゴムとも呼ばれています。飴ゴムは伸びが良く引きも軽いのが特徴ですが、致命的な欠点があります。それは対候性の無さです。2週間程度日の当たる場所に置いておくと使えない状態になってしまうほど雨ゴムは紫外線に弱いです。通常スリングショット用ゴムには対候性を高めるための様々な添加物が使用されます。また飴ゴムは低温下でゴムの能力が著しく低下する欠点もあります。猟期は基本的に冬であるため、そういう意味では飴ゴムはスリングショット用には適していないと思います。近年のゴム生産の技術進歩により飴ゴムも色つきの通常ゴムもさほど変わらないレベルまでになってきており、特別な理由がない限り飴ゴムの使用はお勧めできないと思います。

暑さや寒さはどのくらいスリングショットのゴムに影響を与えますか?

この質問は冬季に狩猟を行おうと考えている東北地方の方からの質問です。外気温はスリングショットのゴムに大きな影響を与えます。ゴムの温度が上がればそれだけ戻る速度が速くなり、温度が下がればそれだけ速度が落ちます。簡単に説明しますと、バンドを伸ばすことでヒステリシスという内部摩擦が生じます。これは、ラテックス内の分子間の摩擦を意味します。これにより熱が生じ、この熱がバンドを元の位置に戻すエネルギーとなります。したがって、外気温が低い場合それだけゴムから熱エネルギーを奪い取るスピードが速くなるため、ゴムの収縮する能力が低下します。気温が低いときでも速度がさほど変わらない耐寒性を有したゴムも存在するので、そういったゴムを活用するとよいかもしれません。また、低温下でスリングショットを使用する場合手で温めておいて、撃つときは素早く撃つというような事を心がければ冬季でも問題なくスリングショットを撃つことができます。

スリングショットの幅に合っていないゴムでも使用できます?

使えますが精度は落ちると思います。スリングショットのフォーク幅2センチでゴム幅が3センチのゴムを付ける場合1センチ余るので、その余分な部分がゴムの軌道をランダムに阻害する可能性が大いに有るため、いつも通り撃ったとしても着弾がばらけるようになると思います。余っているのなら、余った部分を折りたたんでしまったほうが良い結果が出ると思います。

幅広の薄いゴムと幅が狭い厚いゴムを比べた場合(体積を同じとして)、どちらがより速く弾を打ち出せますか?

これは難しい比較だと思います。私自身実験したことがないので確実な事は言えませんが、一般的には薄いゴムのほうが収縮速度は速くなります。どちらのゴムでも玉の重さと長さが合っていなければそのゴムの性能を引き出せないので、いろいろ試行錯誤して最適解を見つける事が大事です。

スリングショットは水に濡れた状態でも使用できますか?

スリングショットのゴムが水に濡れてしまったらゴムが痛むのか?初心者の方は疑問に思うかもしれませんが、水にぬれたからと言ってゴムが痛むという事はありません。しかし、水にぬれた状態で使用すると収縮速度は遅くなります。これは水が空気よりもゴムの熱を奪う速度が速いためで、雨が降っているときなどは狙いを普段よりも少し上にすると良いです。

また、ゴム自体は濡れていても使用できますが、ポーチが濡れている状態だと摩擦力が高くなるため弾がポーチにくっつき思わぬところに弾が飛んでしまうことがあります。安全性を考慮するとポーチ部分を濡らした状態で使用しないほうが良いでしょう。

重い球を使用するときは強力なゴムに変更したほうが良いですか?

アンカーポイントが変更できないのなら強力なゴムを使用しするか、ゴム幅を広げるか、ゴムを二重にする方が初速は伸びると思います。アンカーポイントを変更できるのならショートドローからバタフライドローに切り替えることで重い球でも薄いゴムで撃つことが可能です。重い球での初速を上げたいと考えているのなら、ゴムの厚さを変更するよりも加速距離、つまりはゴムを引く長さを伸ばすことが最も初速上昇に繋がります。初速を上げてもターゲットに当てられないのなら全く意味がありませんので、色々なゴムの厚さと長さを試してみて自分に合ったものを使うのが良いのではないかと思います。

ゴムはどのように保管するのがよいのですか?

ゴムは製造されると同時に劣化が始まります。ゴムの劣化を早めるのはオゾン、紫外線、熱、湿気、化学薬品です。湿度が高いような場所だとゴムが加水分解を起こしゴムがベタベタになるような現象が起きます。これらの原因からゴムの劣化を守るためには光を遮断し、空気に触れないように密閉できる袋に入れた冷暗所で保存するのが望ましいです。正しく保管できれば3年以上は問題なく保管することができます。

ゴムはスリングショットの性能を決める最も大事な物なので、人間が快適に過ごせるような環境で大事に保管してあげるのが一番ですね。

ゴムの寿命はどのような事に影響されますか?

ゴムの寿命は様々な事に影響されるので一概には言えませんが。特に影響の有る事を挙げていきます。

  • ゴム長
  • 引きの長さ
  • 保管環境
  • 材料
  • 使用するスリングショットの種類
  • 使用する弾
  • スリングショットの技術
  • バンドのお手入れ方法

一般的にゴムの初速とゴムの引きの重さが比例して強くなっていくのはゴムを5倍まで伸ばした時です。それ以上伸ばすと引きは重くなりますが初速の伸びは鈍化します。そして、さらに一定のラインを超えると初速は伸びなくなりゴムの引きだけが重くなります。端的に言えばエネルギー効率が5倍を超えると悪くなるという事です。また、初速が速いということはそれだけゴムに対してダメージを与えてしまうということで、5倍の引きで使用している場合と、4倍で使用している場合だと後者のほうがゴム寿命が圧倒的に長くなります。

上記で説明していますが、保管環境によっても寿命は大きく変わるため、紫外線、オゾン、熱などを避け適切に保管することがゴム寿命を延ばすことに大きく貢献します。また、ゴム自体の対候性の違いも寿命に影響を与えます。例えば生ゴムを多く含む飴ゴムは対候性が低く、直射日光の当たるところに2週間程度置いておいただけで使用できなくなるほど劣化が進んでしまいます。

どのような物を撃つのかでも寿命は変わってきます。ゴムに対して弾の重さが軽すぎるとつかわれなかったエネルギーでゴムがフォークを打ってしまったり手を打ってしまったりしてダメージを与えてしまいます。また、石などの球形でないものを撃つとゴムの軌道が直線ではなくなりフォークを打ってしまいダメージを与えてしまいます。

スリングショットのゴムの寿命を延ばすには使用していない時は正しく保管し、ゴムがフォークを打たないよう球形の球を使用し、ゴムを過度に引かないよう使用することでゴム寿命を延ばすことができます。それでもゴムは消耗品なので手元に交換用のストックを置いておくのがよいと思います。

バンドを長持ちさせるためには、使用していないときは紫外線、化学物質、オゾンから遠ざけ、冷暗所に保管することが大切です。例えば、車内に放置したり、電子機器の近くに置いたりするよりも、冷暗所に保管した方がバンドは長持ちします。バンドは、銃の弾丸と同様に消耗品であると考えてください。

スリングショットのゴムの長さはどれくらいが適切ですか?

これは初速を重視するのか寿命を重視するのかで変わってきますが、初速と寿命のバランスが良い長さを前提に説明します。

まずはゴムを引く長さを測ります。手を返した状態で親指から自身のアンカーポイント(固定位置)までの長さを測りましょう。この長さを基にゴムの長さを考えていきます。以下が手順となります。

  1. 伸び率の計算:
    • ゴムの最適な伸び率は4倍から5倍、すなわち400%から500%が一般的です。
    • この伸び率はゴム寿命と速度のバランスが最も良いとされています。それ以上になると初速は上がりますが寿命が短くなっていきます。
  2. バンド長の調整:
    • ゴムの長さを決めます、最初に測った長さに4~5を掛けて長さを決定します。
    • この時にスリングショットに固定するゴムの長さ、ポーチに結ぶ時に必要な長さを考慮してください。
  3. テーパー加工:
    • 長さを決定した後はどれくらい先細り加工を加えるかを考えなければなりません。先細りを加えれば加えるほど初速は上がっていきますが(ある一定ラインまで)その分寿命は短くなっていきます。バランスがいいのは元を1とした場合、0.6~0.7の細さです。

上記の工程を経て自身で作成したゴムは正に自分に合わせた特注品ゴムであり、最も良いパフォーマンス出すことができるゴムになるでしょう。ゴムは消耗品なので、一度長さや比率が分かれば次のゴムも容易に制作できるでしょう。自身でゴムを作るのがめんどくさいという方には、ショートドロー用ゴムミドルドロー用ゴムロングドロー用ゴムを取り扱っているので、そちらから購入をするのが良いかもしれません。

スチール球とクレイボールを使用するときゴムを変更するべきですか?

スリングショットにおいて、使用する弾の種類と重さはゴムの選定において重要な要素となります。例えば、10ミリのスチール弾と同サイズのクレイボールでは、前者が後者よりも四倍程度重いため、それぞれに適した異なるバンドが必要となります。クレイボール用に最適化されたゴムでスチール弾を撃つと、ゴムの力が弱く力不足になります。一方で、スチール弾用のゴムでクレイボールを撃つと、ゴムの力が強すぎてエネルギーが無駄になりゴムで手を打ってしまうことになります。

つまり、弾の重さに適したゴムを選ぶことが、エネルギーの無駄にせずスリングショットの性能を最大限に引き出す鍵となります。スリングショット初心者の方がよく勘違いされるのですが、ゴムの抵抗が増えたからと言って、それが必ずしも弾速向上に繋がるわけではありません。ゴムの収縮速度はゴム自体が薄ければ薄いほど速くなりますが、薄ければ薄いほどゴムが最高速で撃ちだせる弾の重さが軽くなります。つまり、重さと薄さのバランスが取れていないとゴムの性能を引き出せないのです。

発射音が小さいのはチューブ式の丸ゴムと平ゴムとどちらですか?

スリングショットの発射音はゴムどおしがぶつかって出るパチッというような音です。一般的に平ゴムの方が発射音が大きく丸ゴムのほうが発射音が小さいです。これはチューブ式のゴムは内部の空気がクッションの役割を果たすためゴムどおしがぶつかることがなく、これによって丸ゴムは平ゴムよりも小さな音で弾を射出することができるためです。平ゴムタイプはスリングショット通販のページでご購入いただけます。

スリングショットでウサギ、リスを狩るにはどれくらいの大きさの玉とゴムの厚さがいりますか?

リスは非常に素早く小さいので当てるのが難しい獲物だと思います。一方ウサギは動きが機敏ではなく致命傷を与えることができる範囲も大きいのでウサギのほうが簡単に狩れるかと思います。どちらの獲物を狩るにしろ、苦痛を与えず効率よく狩ることが重要となります。

それではクリーンキルを行うにはどれくらいの弾を使用すればよいのでしょうか?という質問ですが、一般的に12ミリ程度のスチール球がお勧めとなっています。12ミリのスチール球を射出するには1.2~1.5㎜程度の厚さのゴムを使用する必要があります。

実際に狩りに行ったことがある人は分かると思いますが、標的は常に動いているので球を当てることは非常に難しいと思います。リスの場合特に難しく、頭部が2~3センチしかないので非常に高い精度で標的を撃ち抜けるスキルが必要となってきます。目安は標的と同じ距離でピンポン玉を10回中8回は当てられる精度が必要となります。距離としてはリスの場合10~15メートル程度でしょう。

一方、ウサギはもう少し狩りやすく、皮膚が薄いため体に当てても狩ることができます。狙う場所は頭部、首、心臓で、距離は20メートル程度が限界でそれ以上近づくことは非常に難しいです。

スリングショットでの狩りは獲物に気づかれないよう近づく技術と、獲物の痕跡を探してストーキングする技術、獲物を正確に撃ち抜く3つの技術が必要となります。そのためには基本的な体力、距離感を養う眼、スリングショットの特性を理解して訓練を行う必要があり、それなりの訓練期間が必要となります。

スリングショットのゴムはどれが最も長持ちしますか?

スリングショットのゴムはすべて消耗品で長持ちさせたいのなら使用しないことが一番ですが、それは質問の意図に対しての回答にはならないと思いますので違う視点から回答します。まず大前提にあるのがゴムは使えば使うほど劣化します。どれくらいの速度で弾を射出して、どのような軌道でゴムが使用されたのかがゴム寿命に大きくかかわるため、どのゴムが長持ちするというのは一概には言えず、どのように扱うかがゴム寿命を決定すると言えます。

あとは保管方法によっても変わってくると思います。一般的にどのゴムも寿命は100~300回程度です。

まとめ

スリングショットのゴムについての色々な疑問をこのページで解説しました。他にももっと詳しくスリングショットについて知りたい方はスリングショットにまつわるすべての知識を網羅したスリングショットのページを見てみてください。

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